村焼きTRPGプロトタイプ

誰もが、心に火種を抱えている――
オリジナル1pTRPG。ネタとしてどうぞ。
改良された正式版は、出るかもしれませんし出ないかもしれません。最新版はこちら。

■はじめに

ここは小さな村。プレイヤーたちは、村を焼きたい村焼き陣営と、村を守りたい村守り陣営とに別れて戦います。
GMレスで遊べるネタTRPGです。PvPや裏切りがどんどん発生する上、手札の引きによってはひどいバランスのゲームになりますので、ネタとして楽しめる方向け。

■準備するもの

  • プレイヤー2人以上
  • 六面サイコロ2つ
  • ジョーカーを除いたトランプ一組

■キャラクターメイキング

プレイヤーはそれぞれトランプの山札から2枚のカードを引いて手札とします。赤いスートのカードは村を焼きたい心黒いスートのカードは村を守りたい心を表します。また、カードの数字が大きいほど、その気持ちが大きいことを示します。この手札は、他のプレイヤーに見せてはいけません。
手札を踏まえて、あなたのキャラクターを作ります。あなたはこの村の住人でも良いし、ふと立ち寄った旅人でも良いでしょう。手札のカードに合わせて「村を焼く理由」「村を守る理由」を考えておくとRPに役立ちます。

■あそびかた

必要に応じて村の日常を演出した後、ランダムに最初のシーンプレイヤーを決定します。シーンプレイヤーは、①炎上判定説得のどちらかの行動を選択しなくてはなりません。

①炎上判定

最初の炎上判定を行う場合、シーンプレイヤーは赤いスートのカードを1枚手札から出して公開し、「村を焼きます」と宣言します。初回の炎上判定は自動的に成功となりますが、次の炎上判定ではこのカードの数字が目標値の基準になります。
2回目以降の炎上判定では、シーンプレイヤーは好きなカードを1枚手札から出して公開します。黒のスートのカードはその数値の分だけ目標値を下降させ、赤のスートのカードはその数値の分だけ上昇させます。ただし、目標値は0以下または14以上になることはありません。目標値の変動後、2D6で判定を行います。目標値以下の値を出せば炎上判定は成功し、村は炎に包まれます。目標値より大きい値を出せば炎上判定は失敗です。
判定の成否に関わらず、変動後の目標値が次の炎上判定の目標値の基準となります。

②説得

これを行う場合、シーンプレイヤーは黒いスートのカードを1枚手札から出して公開し、手札を持っている別のプレイヤーを1人指名します。指名されたプレイヤーは、自分の手札の中に赤のスートのカードがあった場合、その中から1枚を選んで公開し、山札から新しい1枚を手札に加えます。

シーンプレイヤーの行動が終わったら、その左隣のプレイヤーが次のシーンプレイヤーになります。シーンプレイヤーの手札がない場合は順番を飛ばします。
すべてのプレイヤーの手札がなくなったら、ゲームは終了し、陣営の勝敗を決定します。

■勝敗の決定

ゲーム中にどんな行動を取ってきたかに関わらず、プレイヤーが最後に公開したカードがそのプレイヤーの陣営を決定します。最後に公開したカードのスートが黒なら村守り陣営、赤なら村焼き陣営です。
  • 炎上判定の成功回数が失敗回数より多い
村焼き陣営の勝利です。家から家へ火は巡り、村は燃やし尽くされてしまいます。あの日常はもう帰ってくることはないでしょう。
  • 炎上判定の成功回数が失敗回数以下だった
  • 炎上判定が起こらなかった
村守り陣営の勝利です。皆の活躍により、なんとか炎を食い止めることができました。

更新履歴

2017.12.24:プロトタイプ公開
2017.12.27:炎上判定の目標値修正誤表記修正、「説得」処理の修正